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業績向上のヒント

スポーツ庁が掲げる3つの市場拡大策

近年のあなたの商売はどうでしょうか。できればさらに伸ばしたいものですね。商売を伸ばすのには、原則があります。ですから、その原則にのっとった行動をとることです。その原則の一つに、「伸びているモノやコトに力を入れる」というものがあります。例えば、ネットやSNSやスマホといった新しいITツールを上手に活用した企業は、事業が急拡大しています。アマゾンやグーグルなどの大企業はもとより、多くのベンチャー企業がIT関連です。伸びているモノやコトを活かしています。

この原則は、スポーツ用品業界でも同じです。かつては、スキーやゴルフが盛んで、その流れに乗ったメーカーさんや小売店さんが潤いました。最近では、ランニングがブームになって、その市場が伸びています。伸びているモノをうまくつかんで販売したところが業績を伸ばすことができるというわけです。

では、今後伸びそうなスポーツ市場や用品はあるのでしょうか。世の中は少子高齢化です。まともに考えれば、市場が伸びるどころか減っていっても不思議ではありません。ところが、そんな状況の中でもスポーツ庁はスポーツ用品市場の拡大をもくろんでいて、現在の小売規模1.7兆円のものが2020年には2.9兆円に、2025年には3.9兆円になると見込んでいます。8年で2倍以上ですからすごいですね。どうやって実現するのでしょう。
実は政府の方針書には、具体的な方法は書いてありません。ただし、方向性については示してあります。それは、「スポーツ観戦人口を増やす」「アマチュアスポーツのビジネス化を進める」「障害者のスポーツ環境を整備する」ということです。今後このための施策を進めていくことしょう。ということは、少なくともこの分野でのモノやコトは伸びる可能性があります。

そこで、ビジネスの原則です。「伸びているものに力を入れる」。スポーツ庁の政策によって、伸びるかどうかは分かりません。しかし、伸びる可能性の方にかけてみるのが賢明です。そのうえで施策を見てみると、「スポーツ観戦人口を増やす」ための方法は、「スポーツスタジアムやアリーナへの大規模投資や改修」によって行うつもりのようです。すると、スポーツ観戦にはバーチャルリアリティやデータ分析ソフトが導入されて、スポーツを面白くみられるようになります。観戦人口が増えれば、レプリカウエアや関連グッズが多く売れることでしょう。そこにスポーツショップとしてのチャンスがあります。

また、「アマチュアスポーツのビジネス化」が進んだり、「障害者スポーツ」の市場が拡大したりすれば、そこにも大きなチャンスが生まれるはずです。つまり、「伸びるところに力を入れる」という原則を活かすことがお店の業績を伸ばすことにつながります。そのための戦略を考えてみてはいかがでしょう。