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業績向上のヒント

経営理念の必要性

経営理念とは何でしょうか。難しいですね。一言でいって、経営理念は会社の最も根っことなるものです。会社の哲学とも言ってよいでしょう。企業によっては、社是とか社訓とかいう場合もあります。要するに、会社の経営に対するおおもとの考え方を表したものです。
例えば、「○○と△△を通じて社会に貢献する」とか、「お客様の求める商品・サービスを提供し続け、信頼性の高い企業経営を実践する」といった感じです。
簡単にいえば、企業が社会に対してどんな姿勢でビジネスをし、どんなことを達成したいのか、ということを表現したものです。どんな意義をもって商売をしているかを明らかにしたものでもあります。
それでは、あなたのお店にも経営理念は必要なのでしょうか。もちろん、経営理念は必要です。これが有ると無いとでは、お店の内外に対する姿勢が違ってきます。
そこで、経営理念の作り方を考えてみましょう。まず創業の時を思い出してみてください。また、あなたが二代目なら、お店を継いだ時の熱い気持ちに、想いをめぐらしてください。その時のあなたは、何のために商売をするのか、懸命に考えたはずです。商売を通じて成し遂げたい、何かがあったはずです。つまり、それが、経営者として、商売の中で最も大切にしている考え方です。これを経営理念の基礎とします。
とはいえ、経営理念は、そう簡単には出来上がりません。経営理念は、経営者自身が一言一句まで、考えに考え抜いたものである必要があります。何回も何回も作り直して、練りに練った内容にしなければなりません。こうして出来上がった経営理念があると、お店の経営方針がぶれません。経営に芯が通ります。ですから、困難に直面したときや、打開すべき局面にあったとき、この経営理念に立ち戻ると、問題が解決することも多いのです。是非そんな力をもった経営理念を作りましょう。そうして出来た経営理念は、いわば、憲法の前文みたいなものです。一度決めたら、何十年も変えないという決意も必要です。
また、経営理念は、作れば良いといものではありません。それを全社員に浸透させることが必要です。実は、経営理念はあっても、社員はそれを知らないという企業も多くあります。それでは何のための経営理念かわかりません。作った経営理念は、店の事務所に大きく掲げておくことを、おすすめします。
そして、ことあるごとに、社員に経営理念の話をし続けるようにしましょう。名刺にも、チラシやDMにも、経営理念を書いておくといいです。そうすることで、お店の存在意義を、内外に知らしめましょう。また、誰よりもあなた自身が経営理念の実践者となる必要があります。
既にあなたのお店に経営理念があるならば、それが生きているかどうか、もう一度考えてみましょう。理念がしっかり社内に浸透していれば、お店の経営は大丈夫です。